トランプ
トランプマジックで使う唯一の道具がトランプです。
デパート・おもちゃ屋・コンビニで売っていますが
どのようなトランプを選ぶかもマジック成功の秘訣です。
カードの素材は、大きく「プラスチック製」と「紙製」にわかれます。
普段、ゲームとして楽しむには耐久性のあるプラスチック製が使いやすいですが
マジック用にはやや不向きです。
したがって、マジック用にカードを準備するなら
紙製を選びます。
マジックの中には、カードに印をつけたり、一部をちぎったりするトリックもあるので
なるべく値段の安いトランプの方が好都合です。
そんな中でも、薄くて手になじみやすい物を選んでください。
次のポイントは、周囲に白い枠があり、上下対象の模様になっているカードがベストです。
これは、マジックの種を仕込みやすいからです。
最後のポイントはサイズです。実際、手にとってしっくりくるサイズを選ぶようにしましょう。
また、カードマジックには独特の用語が沢山あります。
タネを解説するのにも用語が頻繁に出てきますので、必ず覚えてください。
ヒンズーシャッフル
片方の手のひらにトランプを置き、人差し指はエッジ、
その他の指はサイドを支えるように持ちます。
これを「ディーリングポジション」と呼び、全ての基本となります。
もう片方の親指と中指・薬指でトランプの下3分の2程度を引き抜き
トップカードに重ねます。
残ったカードを引き抜き、トップカードに重ねる・・・ を繰り返します。
オーバーハンドシャッフル
トランプを横向きにして、片手におきます。
親指をトップに、人差し指を左コーナーに、残りの指をボトムカードに当てて
全体を包み込むように持ちます。
もう片方の手の親指と中指・薬指で、トランプの下半分程度を引き抜きます。
トランプを置いている方の
親指で右手のトップカードを押さえるように、右手のカードがなくなるまで
次々とシャッフルしていきます。
リフルシャッフル
トランプをちょうど2等分くらいにし、
両手で持ちます。
それぞれのトランプを中指と薬指・小指で上下のエッジを挟むようにもちます。
人差し指は、深く曲げてトップカードに当てます。
左右のトランプを反らしながら、その反発を利用し
左右交互に重ね合わせます。
赤と黒
●現象
入れ違いに入れた赤と黒のカード。カードをめくると赤は赤、黒は黒と分離します。
▲演技
赤いカード(ハート・ダイヤ)5枚、黒いカード(スペード・クローバー)5枚を使います。
しっかりとチェックしてもらったら赤のカードを左手に、黒のカードはテーブルに、それ
ぞれ裏を出しておき、赤から1枚・黒から1枚と重ねていきます。「さて、これできれいに
混じり合いました」と言いながらカードをめくると、上5枚がすべて赤色になっています。
■タネ
赤と黒のカードをチェックしてもらう時に細工を施しておきます。
下記の手順で赤と黒を分け、左手5枚の上2枚を黒、右手5枚の下に2枚を赤にしておきます。
これを入れ違いに重ねていきますので当然分離します。
・最初の段階で仕掛けを作ります。まず、右手の黒5枚を表向きにして左手の赤に重ねます。
・左手から黒を5枚とるフリをして、7枚とります。
・とった7枚から上2枚を「1枚、2枚」と裏返しにして左手に乗せる
・右手の残りをそのまま左手に重ね、上3枚を「3、4、5」と裏返す。
・下の山を上に重ねてから
5枚ずつ交互に配る。
霊感!透視カード
●現象
よくカットしてもらったカードを5つの山に分け、5つのトップカードをすべて的中させます。
▲演技
1組のカードを相手に好きなだけカットしてもらいます。それを5つの山に分けて置きます。
的中させるのは5つの山の一番上のカード。「透視術です」などと言いながら、
目を閉じて「これはハートのエース、次はダイヤのジャック・・・」と百発百中で予言をします。
■タネ
シャッフルされたボトムカード1まいを覚えておき、それを最後の山のトップに乗せておきます。
それを最初の山で予言し、カードを開き、次で今のカードを読み上げます。
この手順でやればOKです。
※シャッフルしてもらったカードをカットするとき、ボトムカードをチラッと見る。
エースの誓い
●現象
4つに分けた山のトップから、いつも一緒に4枚のエースが勢ぞろいします。
▲演技
1組のカードをよくシャッフルして、裏向きに起き、誰かに4つの山に分けてもらいます。
ボトム側の山からA/B/C/Dとし、その後にAの山を手に取り3枚をボトムに、
つぎの3枚を順に1枚ずつB/C/Dに乗せていきます。
この手順をDの山まで続けてもらい、最後に各トップをめくるとすべてエースになっています。
■タネ
4枚のエースをそろえておき、Dの山もトップに来るようにシャッフルします。
あとは、手順通りに動かせばOKです。
ラッキーセブン
●現象
相手と1枚ずつ交換したある2枚のカード。表を向けるとすべて7になります。
▲演技
カード1組をよくシャッフルしてもらい、さらに半分に分けてもらいます。
それをお互いに後ろに隠します。
「では、持っているカードからすきな1枚を選んで裏向きのまま
テーブルにおいて下さい。わたしも1枚出しますよ」と、
これを2度繰り返します。
元のカードに逆に入れて、テーブルに出します。
逆に入れている4枚のカードを表にすると、
すべて7になっています。
■タネ
7のカードを4枚抜いておき、
ベルトの後ろなどに隠しておきます。
後ろ手でカードを持った時にその4枚の7を相手に渡します。
これで逆に入れるカードすべてが7になります。
※Aのカードを使用してもOKです。
エースを探せ
●現象
4つのバラバラに入れたはずのエースが、1ヶ所に固まって出てきます。
▲演技
4枚のAを扇形に持ち、相手に見てもらいます。
その4枚のカードをトランプのトップカードに重ねて置きます。
そしたら、そのカードを左から右に1枚ずつ4つに並べます。
さらに、4つのカードの右から、3枚ずづカードを置いていきます。
これで、4枚づつの4つの山が出来ました。
「さあ、Aはもちろん4つの山の一番下にあるはずです・・・」と言い
1番左の山をあけます。が、Aは出てきません。
左から2番目の山にも、左から3番目の山にもAはありません。
なんと、一番右の山にAが4枚出てきます。
■タネ
はじめに見せた4枚のAの裏に、
関係の無い3枚のカードを、相手に見えないように重ねておきます。
この関係の無い3枚のカードから並べるのです。
そうすることにより、1番右のカードにAが4枚揃います。
うそつきジャック
●現象
ハートのJだったはずのカードが引いてみるとジョーカーに変わっています。
▲演技
まず、3枚のカードを広げて示します。これを良く見てもらい、
「クラブの10、ハートのJ、スペードの3」と言うふうに読み上げてもらいます。
そしてカードを伏せておき、真中のカードを引いてもらいます。
「なんのカードでした?」と聞くと相手は「ハートのJ」と言います。
しかし、カードはジョーカーになっています。
■タネ
ハートのJはトリックカードになっています。
その下にジョーカーを差し込んで相手に引かせます。
ハンドパワー
●現象
選んでもらった1枚のカードを裏向きのまま当てます。
▲演技
1組のトランプの中から、1枚選んでもらいます。そのカードを憶えてもらい、
山に戻します。
これをシャッフルし、裏向きもままカードを広げていきます。
カードの裏をジックリ見ながら1枚のカードを取り出すとピッタリ当たっています。
■タネ
憶えてもらったカードを山に戻す際に、
そのカードの左隅をさりげなく反らして目印をつけてしまいます。
目印は手で隠して相手にばれないようにします。
ジョーカーのワナ
●現象
3枚のカードが、一瞬にして2枚になってしまう消滅マジックです。
▲演技
3枚のカードを広げます(真中のカードをジョーカーにする)
「さて、この3枚のカードに何が起こるでしょう?」
と話しながらカードを確認してもらいます。
ところが、カードを裏返したかと思ったら、3枚のカードが2枚になっています。
■タネ
ジョーカーはトリックカードです。
写真のようにジョーカーの半切れのカードをセロテープで貼り付けています。
不思議なハート
●現象
ハートのA/2/3のカードをバラして山に混ぜますが、
バラして入れたカードが一緒に出てきます。
▲演技
ハートのA/1/2を写真のようにもって、よく見てもらいます。
そして、Aは山の真中に、2を1番上に、3を1番下にバラして差し込みます。
これを相手に渡して、2〜3度カットしてもらいます。
そして、カードを受け取ってカードを確認すると、ハートのA/1/2が繋がって現れます。
■タネ
ハートのAに見せかけていたのは実は、ダイヤのAだったのです。
本当のハートのAは1番下に入れて起きます。
この状態で1回カットしたら、相手に渡してカットをしてもらっても
A/2/3が繋がって出てきます。
マグネットパワー
●現象
呪文を唱えると相手が選んだカードが人差し指に吸い寄せられます。
▲演技
1.手にしたデックの中から、相手に好きなカードを1枚選んでもらいます。
2.抜いたカードを確認後、トップに返してもらい、よくシャッフルします。
3.右手の人差し指をデックに乗せて、
「さあ、この指が選んだカードを磁石のように吸い寄せます」と言い、
何か呪文を唱えながら、指をこすります。
4.デックの上部に乗せた人差し指をゆっくりと引き上げると、
1枚のカードが吸い寄せられるように現れます。
■タネ
タネは、手順2のシャッフルにあります。
ここで使うシャッフルは、トップカードの位置を変化させない
トリックシャッフル(トリックシャッフル参照)です。
つまり、手順2の時に相手が選んだカードは、1番うしろのカードなのです。
手順4のカードを吸い寄せる時は、右手の人差し指の動きに合わせて、
右手の親指の腹でカードを押し上げるようにします。
トリックシャッフル(トップカードが動かない)
シャッフルしてもトップカードが元の位置の戻ってくるテクニックです。
このテクニックを覚えるだけで、いくつものマジックに発展できなすので
ぜひ、マスターしてください。
まず、オーバーハンドシャッフルの要領でシャッフルをはじめます。
シャッフルをはじめる瞬間に、トップカードを親指でずらします。
(どこがトップカードだったかを分かるようにします)
そのまま、オーバーハンドシャッフルをし、
最後に、親指でずらしたトップカードの部分から下半分を一気に取り
トランプの一番上に重ねます。
こうすると、トップカードを含めトップカードから
2枚目・3枚目とまったく同じならびになります。
鑑定士はごまかせない
●現象
相手が選んだ1枚のカードを1目で見破ります。
▲演技
1、デックを2つのパケットに分けて、
どちらかの山からカードを1枚だけ選んでもらいます。
2、選んだカードを、逆の山のトップに返してもらい、
2つの山を1つにして、相手によくシャッフルしてもらいます。
3、シャッフルが終わったら、残りのパケットと合わせて、
今度は自分でカットします。
4、カットが終わったら、カードを扇形にひろげ、
相手の選んだカードを1発で当てます。
■タネ
このマジックのタネは2つあります。
前もってカードを赤(ダイヤとハート)と黒(スペードとクラブ)の
2つに分けて置きます。
これが1つめのタネになります。
つまり、手順3の時点で、相手が赤の山から選んだ場合は黒の山に、
黒の山から選んだ場合は赤の山に入れます。
ようするに赤の中に黒が1枚混ざる(逆もある)のです。
これで、相手にシャッフルしてもらっても大丈夫です。
2つ目のトリックは手順4です。
ここでトリックカット(トリックカット参照)を使用します。
カードを広げ、マークの色が違うカードを探せばOKです。
◆トリックカード(カードの順番を変えずにカットする)
トランプを3等分します。
真中と右のカードの山は少し間隔をあけて置いてください。
次に左の山を真中と右の間に置きます。
次に右端の山を真中の山の上に重ねて置きます。
最後に左端の山を真中の山に重ねます。
これで完成。
一瞬、混ざっているようですが
実はカードの順番はまったく変化していません。
ハートのAは目立ちたがり屋
●現象
ハートのAは、何度シャッフルしてもトップカードになっています。
▲演技
1、デックのトップにあるハートのAを相手にみせます。
2、てにしたハートのAをトップの位置に戻し、カードをデックの中央部に入れます。
3、相手に良く見えるようにシャッフルします。
4、シャッフルが終わったら
「さて、目立ちたがり屋のハートのエースはドコでしょうか?」と言い
トップカードを開いてみ見せます。
なんと、そこからハートのAがでてきます。
■タネ
このマジックにはタネが3っつあります。
あらかじめハートのAをトップから2枚目にセットします。
トップカードは何でもかまいません。
次に手順1の時にダブルリフト(ダブルリフト参照)して、
あたかもハートのAがトップカードであるかのように見せます。
3つめのタネは、手順3のシャッフルです。
ココではトリックシャッフル(トリックシャッフル参照)をしています。
変装の名人
●現象
相手が選んだカードが別のカードに変身!!
▲演技
1、相手にトランプを渡し、シャッフルしてもらいます。
2、相手からトランプを受け取り、
「実はこのカードは変装の名人なのです」と言って、
トップカードを見せます。
3、手にしたトップカードをトランプの1番上に置いて
「呪文を唱えると、変装します」と言い、
右手の人差し指でトップカードを押さえます。
4、タイミングを見計らったら、
気合を入れてトップカードをめくります。
そうすると、さっきのカードと違うカードに変身をしています。
■タネ
使用するトリックはダブルリフト(ダブルリフト参照)だけです。
手順2の相手にカードを見せる時、
ダブルリフトを使って2回目のカードをトップカードと思わせるのです。
あとは、話術や演技で相手の視線をカードに集めたり、
相手の気をそらしたりします。
◆ダブルリフト(2枚のカードを1枚に見せる)
やや、難易度の高いテクニックですが
利用頻度も多いので、ぜひ、マスターしてください。
ヒンズーシャッフルのように、トランプを持ちます。
親指の腹で、コーナーを押さえるようにして、上部のカードを浮かせます。
逆の手の親指で、素早く上2枚のカードの下に入れ、
親指と人差し指でカードをつまみます。
この2枚のカードを
ずれないように注意しながら残りのカードの上で回転させます。
(相手には、上から2枚目のカードがトップカードと見えます。)
また、カードを回転させて元に戻します。
今度は、本当にトップカードだけを1枚だけ回転させて相手に見せます。
相手は、さっき見た2枚目のカードがトップカードと勘違いしていますので
ビックリします。
暗記の達人
●現象
カードを裏から見てマークと数字をズバリ的中!
▲演技
1、私は暗記の達人です。このカードを順番に憶えます。と言い、
カードを1枚ずつ暗記します。
2、タイミングを見計らって、「これで全部暗記しました」といい、
手にしたトランプを相手に見せます。
3、「念のため、私にカードが見えないようにします」と言って、
カードを持ったまま両手を後ろに回します。
4、両手を前に戻し、トランプの表側を見せて
「さて、このカードは・・・」と言い、マークと数字をズバリ言い当てます。
5、1回だけでは信じられないでしょうから」といい、
手順3と4を繰り返し、次々と的中させます。
■タネ
デックを見せたとき、一番下(相手に見せている側)のカードが表ならば、
全てのカードが表向きになっていると、普通は思います。
そんな人間の心理の盲点をついたのがこのマジックです。
したがって、トリックを仕込むのは手順3のときです。
手を後ろに回した瞬間にデックの上半分を裏返して、
手順4では本来のボトムカードを相手に見せるようにします。
最初にあてるカードは、手順2で確認したボトムカードになります。
あとはもう簡単。手順4でカードを言い当ててるとき、
ボトムカードを確認し、手を後ろに回したときに、
そのボトムカードをトップカードに移していくだけです。
暗算は苦手!?
●現象
相手に隙を作らせてトリックを仕込みます。マジシャンの常套手段です。
▲演技
1、デックをシャッフルしながら「あなたの好きなカードはなんですか?」と
1人に好きなカードを聞きます。
2、相手がハートのAと答えたら、デックからハートのAを抜き、
相手にカードを見せた後に、トップにセットします。
3、「これからカードがよく混ざるように、念入りにきります。
その間、あなたにある計算をしてもらいます。」と言い、
シャッフルをはじめます。
4、シャッフルしながら、
「では、3桁の好きな数字を行ってください。
ただし、111のように同じ数字を並べてはいけません」と言います。
5、仮に相手が「4,5,3」と答えたとします。
「その数字を反対にすると3,5,4ですね?
では453から354を引いてみてください」と言い、
相手に計算をさせます。
6、「99ですか?それではその2桁の数字の1の位と
10の位を足すとどうかりますか?9+9ですよ」といい、
シャッフルを続けます。
※答えがマイナスになる場合は、
マイナスを取った1の位と10の位を足してもらいます。
7、「答えは18ですね?それではトップカードから
18枚目にあなたの選んだハートのAがあるはずです。」と言い、
トップから数えて18枚目のカードを抜き、
トップカードに重ねます。
8、「では、このカードがハートのAかどうか・・・」と、
やや気を持たせながら、トップカードをめくります。
そうすると、ハートのAが出てきます。
■タネ
相手が他のことに気を取られているスキに
トリックを仕込むのがマジックの常套手段です。
このマジックもその1つです。
つまり、相手に計算をさせている間に、
トリックを仕込むわけです。
計算はそのための演出に過ぎません。
使用するトリックは2つあります。
このマジックでは。相手が計算している間は常にカードを切っています。
このときトップカードを混ぜないようにトリックシャッフル(トリックシャッフル参照)を
使用します。したがって、手順2でトップにセットした相手の選んだカードでは、
手順7までトップカードにあります。
もう1つのトリックはダブルリフトです(ダブルリフト参照)。
手順8で相手にカードを見せるとき、
1枚目と見せかけて、2枚目のカードを見せるのです。
※答えが0になる場合は、
「0枚目はありませんので」と言い、違う数字を言ってもらいましょう。
脱走の名人は誰だ!?
●現象
凄腕の刑事でも捕まえられない犯人がいる!さて、その正体は・・・。
▲演技
1、左手でデックを持ち、相手にボトムカードを見せながら
「このカードは脱走の名人です。誰か捕まえてもらえませんか?」と言い、
1人を指名し、ボトムカードを覚えてもらいます。
2、あいてが舞台に上がったらボトムカードを含めたカードを5枚並べます。
3、並べ終わったところで、
「あなたが覚えた脱走の名人はこのカードでしたね」と言いながら、
一番右側のカードを指します。
4、「では、これから5枚のカードを移動させていきますので、
見失わないようにしっかり見ていてください」と言い、
カードを素早く移動させます。
5、タイミングを見計らって、移動を止め、
「さて、先ほどのカードはどれでしょう」と言い、
相手が選んだカードをゆっくりめくります。
が、そこには覚えてもらったカードがありません。
6、最後に残りのカードをめくりますが、覚えてもらったカードは出てきません。
「みごと脱走は成功しました」と言います。
■タネ
このマジックをはじめてみた人は、
誰もが手順4の5枚のカードを移動させるときに、
トリックを仕込んだのではないかと思いますが、
実は手順2の時点でトリックは終わっています。
5枚のカードを右側から並べるわけですが、
相手に見せたボトムカードは、本来一番右側にあるはずです。
ところが、実際には右から2番目に覚えてもらったカードが移動しているのです。
つまり、手順2でカードを並べるとき、
グライド(グライド参照)を使ってボトムカードをずらし、
ボトムから2枚目のカードを一番最初に並べます。
最初から目的のカードをすりかえるわけですから、
相手がいくら目をからしてカードの動きを見ていても、絶対にあてることは出来ません。
手順3で相手にカードを確認させていますが、
これは相手をあざむくための演出です。
グライド(ボトムカードをずらす)
1番下のカードを、引いているように見せて実は下から2番目のカードを引くテクニックです。
マジシャンだけが知っている
●現象
相手がいくら動かしても、マジシャンにはお見通し!
▲演技
1、テーブルに3枚のカードをうらむ気にして並べます。
2、相手を指名して「私が後ろを向いている間に、
3枚のうち好きなカードを選んでください」と言い、
素早く後ろ向きになります。
3、「では、いま選んだカード以外の2枚のカードの位置を交換してください」と、
後ろを向いたまま言います。
4、その後、前を向いて「では、あなたが選んだ1枚のカードを選びます」と言い、
見事的中させます。
■タネ
このマジックはカードそのものにタネを仕掛けます。
あらかじめ1枚のカードの裏の目立たない所にエンピツなどで印を付けておきます。
これがキーカードです。
手順1でカードを並べるときに、このキーカードを中央にセットします。
相手がカードを移動すると、キーカードのいちは下記のように変化します。
キーカードが真中の場合、相手が選んだカードは真中です。
キーカードが右の場合、相手が選んだカードは左です。
キーカードが左の場合、相手が選んだカードは右です。
エンピツで印を付けなくても、シミや汚れを目印にしてもOKです。
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